Back To School (Mini Maggit) / Deftones

2018年8月16日

重く、鋭利で、叙情的。至高のヘヴィネス

2000年6月リリースのアルバム「White Pony」収録曲。

当時、ちょうど学生だった筆者がこのミュージックビデオを見た時、すべてがクールで心に訴えかけるものがあったのを覚えています。感じていた漠然とした不満や閉塞感を打ち破る映像に、自分を重ねて、モヤモヤとした世界から飛び出す力をもらいました。

田舎町では手に入れられなかった茶色のディッキーズを、街に探しに行って買ったというのは余談ですが。

Deftones特有のボーカル・チノ・モレノの独特な音階のとり方、一見音痴になってしまってるのか、と思ってしまうようなメロディーなのですが、これがボディーブローのように後から響いてくるのです。

Deftonesの楽曲はアート性が高く、玄人好みの「難解」な楽曲が多いのですが、本楽曲は明快なサビとラップフレーズによって、かなり聴きやすくなっているのも魅力の一つです。

本楽曲は、筆者が当時買ったCDでは最後の曲が終わったあと、無音が数分あってからはじまるゴーストトラックでしたが、現在のデジタル配信版では一曲目になっているようです。これほどの名曲をゴーストトラックに入れてしまうその大物ぶりもすごいですね。

評価

本楽曲の収録アルバムWhite Ponyは、Deftonesのリリース作品の中でも最も売れたアルバム。全米チャート3位、全豪チャート2位。2002年にプラチナディスクを獲得し、2010年に2000年代で最も影響力のあるアルバムトップ10に選出。

収録アルバム情報

アルバムタイトル
ホワイトポニー / White Pony

track1. フェイティセイラ / Feiticeira – 3:09
track2. デジタル・バス / Digital Bath – 4:15
track3. エリート / Elite – 4:01
track4. RX クイーン / Rx Queen – 4:27
track5. ストリート・カープ / Street Carp – 2:41
track6. ティーンエイジャー / Teenager – 3:20
track7. ナイフ・パーティ / Knife Prty – 4:49
track8. コリア / Korea – 3:23
track9. パッセンジャー / Passenger （デフトーンズ、メイナード・ジェームス・キーナン） – 6:08
track10. チェンジ (イン・ザ・ハウス・オブ・フライズ) / Change (In the House of Flies) – 5:01
track11. ピンク・マギット / Pink Maggit – 7:38
track12. ザ・ボーイズ・リパブリック / The Boy’s Republic – 4:38 ※限定版ボーナス・トラック